Arch Linuxをインストールする
Debianとのデュアルインストール
今回はDebian WheezyがインストールされているPCにArch Linuをインストールしました。
Arch Linux公式のビギナーズガイドがとても分かりやすいです。
<インストール環境>
マシン | FMV-BIBLO MG/C75 |
既存OS | Debian |
インストール先HDD | 98GB |
RAM | 2GB |
SWAP領域 | 5.6GB(Debianと共用) |
ネット接続 | 有線 |
LiveDVDの起動
Live CDもしくはDVDはココから入手しましょう。
Archをディスクをブートします。
※既存OSが起動する方はBIOS設定で起動順を変更してください。
起動するとこんな画面が出る。
32bitと64bit好きなほうを選んでEnterキーを押す。
私は32bitをインストールしました。
インストール準備
キーボードレイアウト設定
標準設定では不便なので日本語キーボード用に設定します。
(2014年9月15日修正 誤:ja106 →正:jp106)
フォントの設定
文字化け対策としてフォントを変えておきましょう。
ネットワーク接続の確認
基本的に作業は有線で行うのが良いと思います。
DHCPを使用していれば自動で認識されます。
家庭用ルーターでネットに接続してる方は大抵LANボードが認識されるはずです。
どうしても無線で作業が必要な方は こちらを参考にしてください。
<確認作業>
以下のような結果が出ればOKです。
PING www.l.google.com (74.125.132.105) 56(84) bytes of data. 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=1 ttl=50 time=17.0 ms 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=2 ttl=50 time=18.2 ms 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=3 ttl=50 time=16.6 ms --- www.l.google.com ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2003ms rtt min/avg/max/mdev = 16.660/17.320/18.254/0.678 ms
もし
のエラーが出たら接続が確立されてません。
コチラを見ながら設定作業をしてください。
パーティションの設定
自信の無い方や初心者の方はKnoppixやUbuntuのLiveDVDを使ってGUI環境でセッテイングした方が良いです。
オススメはGpartedです。GUIを使ってパーティションニングする場合は以下の作業は不要です。
私の場合はパーティションテーブルはMBRで既にDebianが入っている状態です。
Arch Linuxに付属のfdiskでパーティションを作成していきます。
<パーティションテーブルを作成>
<パーティションを作成>
Command (m for help): n と入力して Enter を押す Partition type: Select (default p): Enter を押す &Partition number (1-4, default 1): Enter を押す First sector (2048-209715199, default 2048): Enter を押す Last sector, +sectors or +size{K,M,G} (2048-209715199....., default 209715199): +80G (作りたい容量を指定) と入力して Enter を押す
今回はSwap領域はDebianと共用のため作成しませんでした。
必要な方はSwap用のパーティション(RAMの1〜2倍程度の容量)を作成してください。
以下の例のように作成したパーティションが出力されます。
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x5698d902
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda3 31459328 209715199 89127936 83 Linux
それから変更をディスクに書き込んで下さい:
全てがうまくいくと、fdisk は以下のメッセージを表示して終了します:
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
<パーティションのフォーマット>
swap 用のパーティションを作った場合はフォーマットして有効にして下さい。
# swapon /dev/sdaX
パーティションのマウント
では作ったパーティションをマウントしましょう。
私のHDDの構成です
sda 8:0 0 298.1G 0 disk ├─sda1 8:1 0 93.1G 0 part #Debian用 ├─sda2 8:2 0 1K 0 #拡張パーティション ├─sda3 8:3 0 97.7G 0 part / #←ここにArchを入れる ├─sda4 8:4 0 45.8G 0 part /media/HDD #データBackup用 ├─sda5 8:5 0 55.9G 0 part #Debianの/Home/ └─sda6 8:6 0 5.6G 0 part [SWAP] #Swap領域
今回はsda3にrootもhomeも作ります。
※homeディレクトリを分けたい方は
# mount /dev/sdaX /nmt/home
として別にマウントしてください。
ミラーの選択
インストールするデータをダウンロードする場所を選びましょう。
特に理由が無い限り日本で良いと思います。
“ctrl+w“キーで検索画面を出してjapanと入力し”Enter”キーを押す。
“ctrl+6“キーで以下の行をコピー
Pgupキーでページをロールアップし
ミラーリストの一番上に”ctrl+u“で貼り付ける。
編集を終えたら”ctrl+x“で終了する。
保存するか聞かれるので”y“と入力しEnterキーを押す。
インストール作業
インストール
さて、準備が整いました。
GUI環境は後で導入するとして、まずは最低限のシステムをインストールします。
Fstabの作成
Fstabファイルを作成しておかないと、HDDへの書き込み権限がなくなりますので
忘れずに作成しましょう。
# nano /mnt/etc/fstab
※エラーが起きてもgenfstabは再度行わない。修正する場合は エディタで/mnt/etc/fstabを修正する。
システム設定
Chrootでシステムに入る
では、いよいよインストールしたシステムに入り設定していきましょう
localeの設定
<locale.genの編集>
以下の行をコメントアウトする
ja_JP.UTF-8 UTF-8
<locale.confファイルの作成>
環境変数LANGの設定をしておきましょう。
※ここで日本語を設定すると文字化けします。
日本語の設定はGUI環境を整えた後にしましょう。
# export LANG=en_US.UTF-8
コンソールフォントとキーマップ新システム用の設定
新システムでのキーボードレイアウトとフォントを設定しましょう。
# setfont Lat2-Terminus16
再起動後もキーマップ設定を持続させるために、vconsole.conf を作成
以下を記載し保存する。
KEYMAP=jp106 FONT=Lat2-Terminus16
タイムゾーン設定
日本に在住の方は以下の設定で良いと思います。
※日本国外以外の方はでお好きな場所を設定してください。
時間設定
ハードウェアクロックはUTCが推奨されています。
Windowsとデュアルブートする方はココを見てください。
ホストネームの設定
ネットワーク設定
<有線(dhcpcdを使う)>
現段階では以下コマンドで問題ないと思います。
これを忘れると後でネットに繋がらなくなります。
ネットワーク管理サービスは他にもありますが
GUI環境構築後に設定すれば良いと思います。
pacmanの設定
以下コマンドを実行
[core][extra][community]のリポジトリが有効か確認する。
[core] Include = /etc/pacman.d/mirrorlist [extra] Include = /etc/pacman.d/mirrorlist [community] Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
※64bitを使う方は[multilib]も有効にしておきましょう。
rootパスワードの設定
以下コマンドを実行しパスワードを決定する。
ユーザー登録
以下コマンドを実行してユーザー登録しましょう。
# passwd <ユーザー名> Enter new UNIX password: ******(パスワード入力)
Grubのインストールと再起動
ブートローダーのインストール
私自身はGrubをDebian側でインストールしたので
Debian側で
してArch Linuxを自動認識させました。
Arch Linuxからインストールする場合は以下を実行
<Grubのインストール>(2014年9月11日修正)
Biosマザーボードの場合
# pacman -S os-prober # pacman -S grub # grub-install --target=i386-pc --recheck /dev/sda # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
UEFIマザーボードの場合
Arch Linux Wikiを参考にしてください。
パーティションのアンマウント
# exit # umount -R /mnt
再起動
ディスクを取り出した後、再起動してGrub画面→コンソール画面が出ればOKです。
rootでログインしてください。
ネットワークへの接続確認
ネットワークが接続されているか確認しておきましょう。
無事ネットにつながればOKです。
お疲れ様でした。
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クロさん
こちらでも、こんにちはっ Habitat です
Arch Linux インストール記事とても参考になりますっ
ちょっと、今度見よう見まねで入れてみよかな・・
昔はタイプ入力が当たり前だったのに、
それに抵抗を覚えるようになっちゃったなぁ
Habitatさん
こんにちは。
記事を読んで頂いてありがとうございます。
最近はLinuxでもGUIインストールが当たり前ですものね。
躊躇するお気持ちよくわかります。(笑)
ただ、Arch Linuxは公式の説明がものすごい丁寧です。
仮想環境で一度練習してみてはいかがでしょうか?
取り返しのつかないことになってもデータ削除するだけですから・・・
記事を参考にインストールさせてな頂きました。ありがとうございます。記事内の
useradd -m -g user -G wheel -s /bin/bash <ユーザー名>
のuserはusersではないでしょうか?
こんにちは。
インストールのお役に少しでも立てれば幸いです。
ご指摘の点はスペルミスですね。修正しておきます。
ありがとうございました。
最初のキーマップをロードするところですが
loadkeys ja106ではなく
loadkeys jp106のミスタイプではないでしょうか
こんにちは。管理人クロです。
ご指摘頂きました通り”loadkeys jp106″のミスタイプです。
修正しておきました。
ご連絡ありがとうございます。