Arch Linuxを使ってみた
2014-03-01
2014-06-28
まずは率直な感想を
実に面白い。 インストールした状態では最小パッケージだけしか入っておらず 後はユーザーが好きなようにカスタマイズできる。 最初から全部入りを目指す重いディストリビューションが増える中で 軽量で軽快な環境を提供してくれる。 使ってみて驚くのは、その洗練されたシステムデザインと使い勝手の良さだ。 小さなパッケージを集めて自分だけのシステムを構築していく楽しさを味わえる。
画面はArch linix + Xfce + fcitx + 無線LAN環境で構築した私のノートPC
Arch Linuxって?
すでにご存知の方も多いと思うがArch LinuxはThe Arch Wayという設計哲学に則って設計されている。
- シンプルであること
- 便利であることよりも正確なコードであること
- ユーザー中心であること
- オープンであること
- 自由であること
Arch Linux プロジェクトの創設者 Judd Vinetの言葉だ “[Arch Linux] is what you make it.” ([Arch Linux] は自分で作るもの) 理念に共感できるなら導入を検討しては? ようこそArch Linuxの世界へ
現代的なパッケージ管理とカスタマイズ性の両立
パッケージ管理はpacman(package manager)という管理システムで バイナリ形式で公式リポジトリから取得できる。 一方で、公式から得られないパッケージはユーザーで作られるAURという リポジトリからダウンロードして自分でビルドできる。 (もちろんビルドツールもある) そう、Arch LinuxはUbuntuのような手軽なパッケージ管理法を維持しながら GentooやSlackwareようなLinux界の極左と言われるディストロの 雰囲気を味わえるのだ。
インストール画面は無愛想だ
最近のユーザーフレンドリーなGUIに慣れた方はインストーラーを起動して面食らうかも知れない。 インストールはCUIのみだ。 しかも対話式インターフェースですらない。 真っ暗なコンソール画面にコマンドを打ち続ける作業が続く。 これがインストーラー起動後の画面・・・
入り口は他のディストリビューションと変わらない感じ
起動後・・・CUIコンソール画面のみ
しかし、さほど心配することはない。 インストールマニュアルがとっても親切! これがArch Linux流のユーザーフレンドリーなのだ。
こんな人にオススメ
- 最小パッケージからLinuxを構成してみたい人
- 最近のディストロはパッケージが複雑化し、重たいと感じている人
- 何となくオートよりもマニュアル派だと思う人
- SlackwareやGentooに挫折した人
- Ubuntuに飽きた人
- 自作PCのカスタマイズに愛を感じる人
当ブログでもインストールからGUIデスクトップ環境、日本語環境の構築を 今後の記事で導入記録を紹介していく予定です。 [adsense]