Fedora 34の日本語入力環境をibus-mozcに切り替える
こんにちは。今回のテーマは「Fedora 34の日本語入力をibus-mozcに切り替える」です。Fedora 34はインストール直後には標準でibus-kkcが入っています。これによりユーザは特に設定を必要とせず日本語入力をすることができます。今回はibus-kkcをibus-mozcに変更してみます。
【目次】
ibus-mozcのインストール
入力ソースの切換
動作確認
半角英数と全角が切り替えられない時
ibus-mozcのインストール
まずはインストールしましょう。以下コマンドでインストールします。
$ sudo dnf install ibus-mozc
これで必要なパッケージがインストールされました。システム側にibus-mozcが認識されないことがあるので、一度ログアウトして再ログインしましょう。
入力ソースの切換
では入力ソースを切り替えていきます。
「Keybord」→「入力ソース」の項目で「+」ボタンを押して入力ソースを追加します。「日本語」を選択して「日本語(Mozc)」を選びましょう。
ibus-kkcを設定から削除するため「日本語(かな漢字)」を削除します。
これで設定は終わりです。動作確認をしておきましょう。
動作確認
念の為にログアウトして再ログインしましょう。画面右上に表示される入力ソースアイコンをクリックして、下図のように表示されればibus-mozcがシステムに認識されています。
半角英数と全角が切り替えられない時
何度か試しましたが、Mozcがうまく起動しないときがありました。その場合の対応についても記しておきます。あくまで応急処置です。本当は恒久対策も見つけたいところですが、それは見つけられれば追記します。
Mozcがうまく動作しない場合、下図のように表示されています。Mozcの「入力モード」等の表示はありません。この状態ではMozcでの日本語入力はできません。
この状態で「日本語」に切り替えます。デフォルトのショートカットキーはSuper + Spaceです。
「日本語」に切り替えた状態で画面上部の言語メニューで「レイアウトの表示」を選択します。下図のようにレイアウト表示されます。
この状態でMozcに切り替えましょう。すると下図のように言語メニューの内容が増加しています。こうなればMozcが正常に機能するようになります。
ログアウトして再ログインするとMozcが正常に動作しないことがあります。この場合は上記対策を実施してみてください。ibusの再起動等も試しましたが効果ありませんでした。
最後に
日本語の変換という観点からはMozcの方が使い勝手が良い印象を持っています。標準で設定されている「かな漢字」(ibus-kkc)に不満がある場合は変更してみるのも手だと思います。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
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> 半角英数と全角が切り替えられない時
解消されました!
Wayland Ubuntuでも同じ問題が起きていて、それと同じ対策がFedoraのパッケージにも取り込まれたようです。
Mozc のバージョンも上がったので初期入力モードををひらがなにできるようになり一気に快適になりました。
Ubuntu 21.10で日本語入力ができない問題
https://zenn.dev/ikuya/articles/788626c3ae6ade
2020 年以降の Mozc に対する主な変更
https://zenn.dev/komatsuh/articles/d6844edd398402