LinuxでGyaoを観る方法 【2015年版】

こんにちは。今回のテーマは『LinuxでGyaoを観る方法 【2015年版】』です。以前にLinuxでGyaoを視聴する記事を書いた時とは少々状況が変わってきましたので新たに記事を書きました。「あれ?記事の通りやったけど見れないよ?」という方への言い訳とメッセージです。
【関連記事】
Linux+Firefoxで動画サイトGyaO!を観る方法
Linux+Chromiumで動画サイトGyao!を見る方法



【目次】
Gyaoを取り巻く環境が変わった
Linux + FirefoxでGyaoの視聴が難しいワケ
LinuxでGyaoを見るには?
ChromiumブラウザでGyaoを視聴する方法

Gyaoを取り巻く環境が変わった

視聴条件のFlash Playerのバージョンが上がった

まず、Linux+Firefoxで動画サイトGyaO!を観る方法でご紹介した方法でGyaoが視聴できなくなった理由から説明したいと思います。最大の理由はGyaoが視聴条件のFlash Playerバージョン15以上に上がったことです。
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そのため、User Agent Switcherを使っても以下のような画面が出て視聴出来ません。
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Linux + FirefoxでGyaoの視聴が難しいワケ

Linux + FirefoxのFlash Playserは最新ではない

多くのLinuxユーザーがFirefoxで使用しているNPAPI(Netscape Plugin API)Flash Playserは機能的には最新バージョンではありません。WindowsやMac、あるいはChrome向けに配布されているFlash Playerのバージョンは17ですが、Linux Firefox向けは11.2で提供が止まり、今のアップデートはセキュリティアップデートのみです。

つまり、GyaoがFlash Player 15を視聴条件としてきたために、NPAPI Flash Playerを使用してるブラウザではGyaoの視聴が難しくなったということです。

LinuxでGyaoを見るには?

Chromiumブラウザを使うかPilelightプラグインを導入するか…もしくは

結論から言うならば「LinuxでGyaoを見るならばChromium + Flash Player」が今の所一番お手軽な選択になると思います。今回はこちらの方法を紹介したいと思います。

第二の選択肢としてPipelightプラグインを導入してFlash Playerのバージョンを上げるという手もあります。UbuntuユーザーなどはLaunchpadにリポジトリがありますし、気軽に導入できると思います。コチラに関しては、また別の機会に触れられればと思います。

<2015年7月4日追記>
オープンソースのブラウザにこだわらないのであればGoogle ChromeのLinux版をインストールしてUser Agentを変更するのが一番お手軽かもしれません。ただし、その場合は多くのディストリビューションで外部パッケージのGoogle Chromeは管理対象外なのでセキュリティアップデートなどは自分で管理することになります。

ChromiumブラウザでGyaoを視聴する方法

Step1. ChromiumにFlash Playerを導入

まずはFlash Playerが分離されているフリーのChromiumブラウザにFlash Playerを導入するところから初めましょう。導入済みの場合は飛ばして頂いて結構です。

Arch Linux
以下の記事を参考にしてみて下さい。
Arch LinuxでChromiumにFlash Playerをインストールする

Debian
以下の記事を参考にしてみて下さい。
DebianのChromiumにFlashPlayerをインストールする

Ubuntu
以下コマンドを実行してChromium用Flash Playerをインストールします

$ sudo apt-get install pepperflashplugin-nonfree

CentOS7
以下の記事を参考にしてみて下さい。
CentOS 7のChromiumにFlash Playerをインストールする

openSUSE
以下の記事を参考にしてみて下さい。
openSUSE 13.2のChromiumにFlash Playerをインストールする

Step2. User Agent Swicherの導入

GyaoはOSがLinuxだと視聴可能なブラウザであっても無条件に「視聴条件に合わない」と突っぱねてきます。そこでUser Aagent SwicherというPluginを導入しておきます。
まず「ツール」→「機能拡張」で設定画面を出しましょう。
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検索画面で「User Agent Switcher」と入力しUser Agent Switcherを検索します。「+」ボタンを押してインストールしましょう。
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インストールされると画面右上にアイコンが出ます。クリックすると図のような画面が出ます。
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視聴してみる

準備は整いました。ではGyao!にアクセスして視聴しましょう。
まず、User Agent Switcherをオフにした状態で見てみましょう。
図の通り視聴することができません。
uas02

ここでUser Agent Switcherの出番です。User Agent Switcherのアイコンを押してSelect a User-Agentのタブを押します。予め登録されているUser Agentが表示されます。単純にGyao!を視聴するだけならば「Chrome on Windows」を選びましょう。
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これで視聴できるようになるはずです。
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最後に

もはやWindowsとMacだけが”パーソナルコンピュータ”という時代はとっくに終わり、多くのシェアを持つスマートフォンやタブレットではFlash Playerなど使われていない現状のなかでGyaoの方針はあまりにも前時代的な印象を受けます。少なくともOSで視聴者を区別する条件は不要だと思います。(ブラウザ等は仕方ないとは思いますが)今回は、「Linuxだから出来ないって諦めることはないんだよ」という意味合いを込めてこの記事を書きました。お役に立てば幸いです。

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7件のコメント

  • いつも参考にさせていただいてます、Fedora 21の環境下でGYAO!の視聴することは可能なのでしょうか?

  • 失礼しました、Fedora 22の環境下でのGyao!の視聴に関してでした。

    • もりじ さん

      こんにちは。Fedora 22でも視聴可能です。
      一番簡単な解決法はGoogle Chromeをインストールしてしまうことです。
      この場合はFlash Playerも最新版が入りますのでGyaoの視聴要件を満たします。
      ただし、ユーザーエージェントの設定は必要となります。

      Chromiumブラウザでもpepper flash playerと組み合わせれば視聴可能です。
      (もちろん、ユーザーエージェント等の設定は必要となりますが)

      ただ、Fedoraでは公式リポジトリでChromiumを配布していませんので
      他のディストロのパッケージをインストールするか自分でビルドすることになり
      少々手間だと思います。

  • 実はUser Agentを拡張機能を入れなくてもデベロッパーモードとかコマンドラインオプションとかで変更できるのは知ってますか?

    • Wefhさん
      コメントありがとうございます。

      当方は普段使用しない方法ですが、知識としてはデベロッパーモードや起動オプションで
      Chrome(Cromium)のユーザーエージェントを変更できることは存じております。

      今回プラグイン導入によるユーザーエージェント変更を記事で紹介したのは、プラグインの
      方がサイトに合わせて手軽に切り替えができると考えたためです。個人的な感想ですが、
      プラグインの方がデベロッパーモードでエミュレーションを表示したり、起動オプションを
      つけて再起動するより楽かなと思っています。

      今後とも宜しくお願いいたします。

  • 参考にさせていただきました。ありがとうございます。
    YAHOOとかGyaoの動画をどうしても見たいわけではないのですが、たまに気になるニュース動画を見たいと思っても見れなかったので、助かりました。

    • リョウタさん

      コメントありがとうございます。
      拙い記事ですが、お役に立てたなら幸いです。
      Flash技術は今となっては負の遺産のようになってしまいました。
      早く動画サービスがHTML5に移行してくれると良いのですけど・・・

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