Linuxを日常的に使う実験ブログ

LinuxのFirefoxに手動でFlash Playerをインストールする

 2015-07-04

 2015-11-13

 Linux全般

こんにちは。今回のテーマは『LinuxのFirefoxに手動でFlash Playerをインストールする』です。2015年6月23日にAdobe Flash Playerの脆弱性情報が公開されました。もう珍しくもなんともない状態であり、Web上のコンテンツにおけるFlashの需要が減ってきていることも相まってますます「いらない子」状態です。しかしアンインストールしてしまうと見れない動画系のサイトがあったりと微妙に不便になってしまい悩ましいところです。早く世の中が脱Flash化すれば良いのですが・・・ 今回はそんなFlash Playerをパッケージマネージャに頼らず手動で入れましょうというお話です。公式リポジトリでflashpluginを扱ってないディストリビューションや何故かflashpluginだけインストールできない筆者のような状況の方のお役に立てば幸いです。 【関連記事】 CentOS 7にFlash Playerをインストールする LinuxでGyaoを観る方法 【2015年版】 [adsense02] 【目次】 FirefoxにFlash Playerを手動で入れたい flashplugin-installerの中身とは マニュアルでflashpluginをインストールする flashpluginのインストールを確認する flashpluginを更新するには 不要になったflashpluginを削除する

FirefoxにFlash Playerを手動で入れたい

Linuxにおけるパッケージの導入は基本的にはディストリビューションの公式パッケージをリポジトリから導入するのが良いと考えています。しかし、筆者の使用しているXubuntu 15.04ではflashpluginだけがリポジトリからのインストールできない状態が続いています。HDDをまっさらに消去してクリーンインストールしたにも関わらず「チェックサムが適合しません」のエラーを出し続けています。 flashpluginを導入するヘルパーとしての”flashplugin-installer”パッケージも導入しましたが、やはりflashpluginの取得は失敗しています。 埒が開かないので筆者は手動でFlash Player(flashplugin)を導入することにしました。とは言え難しいことは何もありません。“flashplugin-installer”パッケージがやろうとしたことを手動で行うだけです。

flashplugin-installerの中身とは

インストール方法のみ知りたい方は飛ばして頂いて結構です Ubuntuにflashpluginを導入したい場合、“adobe-flashplugin”と”flashplugin-installer”の二つの選択肢があります。前者の”adobe-flashplugin”はプラグイン本体を含んでおり、後者の”adobe-flashplugin”は文字通りインストーラーとして機能します。 この”adobe-flashplugin”というインストーラーはシェルスクリプトです。要はflashplugin-installerが行っていることはtarファイルを取ってきて展開し、その中に入っているlibflashplayer.soというバイナリファイルを/usr/lib/mozilla/plugins/ディレクトリ内にリンクさせるということをやっています。 以下コマンドでadobe-flashpluginの中身が見れます。

$ less /usr/lib/flashplugin-installer/install_plugin

ここでダウンロードしているtarファイルはUbuntuのサードパーティリポジトリにあるadobe-flashplugin_<バージョン>.org.tar.gzというファイルであり、そのURLは/usr/share/package-data-downloads/flashplugin-installerに記載されています。

マニュアルでflashpluginをインストールする

さて、前置きが長くなりましたが本題です。簡単に言えば”flashplugin-installer”が行っている処理と似ている処理をすれば良いというだけの話です。

flashpluginの入手

flashpluginの本体は本家本元のadobe社のHPから取ってくるのが一番手っ取り早いです。 リンク先のページで32bitか64bitかを選択し、tar.gzファイルを選択してinstall_flash_player_11_linux..tar.gzをダウンロードします。今回はinstall_flash_player_11_linux.x86_64.tar.gzを~./Downloadsにダウンロードしました。 01

インストール

ではインストールしていきましょう。筆者の場合は外部からのソフトウェアは/usr/local/myappディレクトリにバイナリファイルを用意し、そこからリンクをするようにしています。コチラの記事も参考にしていただければと思います。必ずしも同じ方法でなくてもOKです。

$ sudo mkdir -p /usr/local/myapp/flashplugin $ sudo mv ~/Downloads/install_flash_player_11_linux.tar.gz /usr/local/myapp/flashplugin/ $ cd /usr/local/myapp/flashplugin $ sudo tar -zxvf install_flash_player_11_linux.tar.gz

続いてリンクを貼っていきます。

$ sudo ln -s /usr/local/myapp/flashplugin/libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/

flashpluginのインストールを確認する

ではインストールできたか確認しましょう。Firefoxを起動しアドレスバーに”about:plugins”と入力します。 flashpluginがインストールされている場合には以下のように表示されます。 02

flashpluginを更新するには

パッケージマネージャーの管理外でインストールした場合は当然ながらAPTやYUM等のパッケージ管理システムの恩恵に預かることは出来ません。よってFlash Playerの更新も手動で行う必要があります。特にFlash Playerは頻繁に脆弱性が報告されるので情報に敏感になっている方が良いと思います。 少々手間ですが、インストールと同じ要領で/usr/local/myapp/flashplugin/内のlibflashplayerを新しい物に交換すれば更新は完了です。リンクの貼り直しは不要です。

不要になったflashpluginを削除する

公式リポジトリのflashpluginを使いたくなったり、Flash Player自体が不要になった場合はリンク元の/usr/local/myapp/flashpluginディレクトリを削除すればOKです。ただ、そのままだとリンク切れのシンボリックが残って気持ち悪いですのでリンク先も削除しておきましょう。以下の要領になります。

$ sudo rm -r /usr/local/myapp/flashplugin $ cd /usr/lib/mozilla/plugins $ sudo rm $(find -xtype l)

※素直にlibflashplayer.soを削除してもOKです。

最後に

少々長くなってしましましたが、筆者の環境でFlash PlayerがAPTでインストールできなくなったかのは不明のままです。Xubuntu 15.04特有の問題なのか、Ubuntu共有の問題なのかも検証できていません。ともかく今後は手動メンテナンスで更新していって早いところFlash Playerが引退してくれることを祈るばかりです。 [adsense]