Arch Linuxにfreshplayerpluginを導入してFirefoxでGyaoを観る

こんにちは。今回のテーマは『Arch Linuxにfreshplayerpluginを導入してFirefoxでGyaoを観る』です。長いタイトルでスミマセン。LinuxでGyaoを観る方法 【2015年版】ではGoogle ChromeもしくはChromeを導入することで動画サービスGyao!を閲覧できるようになるという記事を書きました。今回はどうしてもFirefoxでGyao!を見たいというFirefoxファンのため今回はArch Linuxに限定で記事を書きました。もちろん他のディストロでも同様のことは出来ますのでご安心を。


【目次】
Firefoxで最新のFlash Playerを使うには
Arch LinuxにFresh Player Pluginを導入する
ユーザーエージェントの変更
Gyao!をLinuxのFirefoxで閲覧してみる

Firefoxで最新のFlash Playerを使うには

NPAPI版のFlash Playerはver.11.2まで

Firefox向けに公式に配布されているFlash PlayerはNAPI(Netscape Plugin Application Prgramming Interface)版であり、これはバージョンが11.2までとなり、その後はセキュリティアップデートのみが行われている状態です。そのアップデートも2017年(おそらく4月ごろ※1)には終了となる予定です。つまりFirefoxで公式のFlash Playerを使用する場合にはバージョン以上のFlash Playerは使用できず、Gyao等のHTML5未対応の動画サイトは閲覧できない状態となっております。

※1 コチラでNPAPI版のサポートはFlash Player 11.2のリリースから5年間とアナウンスされています。リリースが2012年の4月なので終了時期を2017年4月頃と見積もっています。

PPAPI版APIをFirefoxで使う

当然、NPAPI版が使用できないのであれば他のものを使おうという発想になります。ご存知の通り、Linux向けのFlash PlayerにはPPAPI(Pepper Plugin Application Programming Interface)版があります。これはGoogle Chrome向けにGoogleと共同で開発されているものでWindowsやMac向けにリリースされているバージョンと同じ最新バージョンが公開されています。FirefoxはPPAPIに対応していませんので、PPAPI版のFlash Playerはそのままでは使えないのですが、Fresh Player PluginのプロジェクトのおかげでNPAPI版プラグイン用のブラウザでもPPAPI版のFlash Player Pluginを使用することが出来ます。

Arch LinuxにFresh Player Pluginを導入する

既存のflashpluginを削除する

早速freshplayerpluginを導入したいのですが、その前に既存のflashpluginを削除しておきましょう。

$ sudo pacman -Rs flashplugin

freshplayerpluginを導入する

Arch LinuxではAURでfreshplayerpluginとchrome-pepper-flashというパッケージが利用できます。公式では扱いが難しいパッケージもサードパーティリポジトリの登録なく手軽に導入できる点もArch Linuxの魅力の一つだと思います。

AURの使い方はAUR(Arch User Reposytory)を活用する方法をご覧ください

今回はPackerを用いてインストールしていきます。AURヘルパーとしてyaourtを使用している場合も同様のコマンドです。

$ packer freshplayerplugin-git

freshplayerpluginが動作するにはchromium-pepper-flashが必要なのでこれもAURからインストールします。

$ packer chromium-pepper-flash

では、FirefoxのFlash Playerプラグインが11.2よりも新しいものになったか確認してみましょう。Firefoxを開きアドレスバーに”about:addons”と入力します。Shockwave Flashのバージョンが更新されていればOKです。
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ユーザーエージェントの変更

ご存知の通りGyao!はユーザーエージェントを確認しLinuxでは視聴できないようになっています。そこでユーザーエージェントをWinやMacに切り替えることで視聴できるようになります。

ユーザーエージェントの切り替え方法は色々ありますが、個人的にはFirefox用のプラグインUser Agent Switcherをオススメします。

1. User Agent Switcherの導入

Firefoxを開いたら
ツール→アドオンを選択
「アドオンを検索」窓に”User”と入力しUser Agent Switcherを探す。
インストールボタンを押してインストール

表示→メニューバー→カスタマイズで
User Agent Switcherのアイコンをメニューバーに置いておくと便利

 

2.Gyao!用の設定

「ツール」→「Defalt User Agent」→「Edit user agent」で設定画面を出す。
「New」ボタンを押して新しいNew User Agentを選択すると設定画面が出る。

Discriptionの項目は自分のわかりやすい名前をつけます。
今回は「Gyao!」としました。

User agentの項目に

Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_8) AppleWebKit/536.25 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Safari/536.25

と入力し「OK」を押して保存します。
これでLinuxをつかいながらもMacと思わせることができます。

Gyao!をLinuxのFirefoxで閲覧してみる

ブラウザを再起動し、ツール>>Defalt User Agent>>Gyao!(Discriptionで書いた名前)を選択します。ではGyao!が閲覧可能か試してみましょう。PPAPI版のFlash Playerを利用することでLinuxのFirefoxでも閲覧可能となりました。
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※大人の事情で画像は修正しています

最後に

しばらく体調を崩しており、記事が滞ってしまいました。コメントをくださった方にもお返事が遅れており大変申し訳ありません。

過去の記事ではLinuxでGyao!を観るにはGoogle Chromeを導入するのが一番手っ取り早いと書きました。確かにGoogle Chromeを導入すればPPAPI版のFlash Playerが同梱されるので楽なのですが、いちいちブラウザを切り替えるのが面倒な方もいらっしゃるかと思います。また、freshplayerpluginを使えば2017年4月以降もFlash技術が使用されたページを閲覧出来るようになります。もちろん、それまでにFlash技術が姿を消してくれていると個人的には嬉しいのですが…

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