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WordPressをダウングレードする方法

 2015-08-30

 2015-08-30

 WordPress

こんにちは。今回のテーマは『WordPressをダウングレードする方法』です。WordPressは簡単にアップグレード可能ですが、アップグレードには意外な罠が潜んでいることもあります。目を瞑れる程度の不具合ならば次回のアップデートで改善されるのを待つのも手ですが、とても不便な場合はダウングレードを行う必要があります。 【関連記事】 WordPressを新環境へ「まるごと」移転する方法 Linuxローカル環境にWordPressを導入する方法 [adsense02] 【目次】 WordPressのアップグレードは慎重に ダウングレードも簡単にできる 準備 WordPressをダウングレードする

WordPressのアップグレードは慎重に

現在のWordPressではアップグレード作業はボタンを押すだけで簡単に出来るようになっています。しかし、安易なアップグレードはトラブルを招きかねません。特にメジャーアップデートでは慎重さが必要です。マイナーアップデートが出てから周囲の情報を収集するぐらいで良いのではないでしょうか? 筆者も迂闊にもVer4.3にアップグレードしてしまい「メディアを追加」ボタンが一切使えなくなるというトラブルに見まわれ、結局ダウングレードで対応しました。

ダウングレードも簡単にできる

アップグレードほど簡単ではありませんが、要所を押さえればダウングレードも比較的簡単にできます。基本的な作業としてはFTP転送で旧バージョンのWordPressをアップロードするだけです。 とても簡単な操作ですが、ファイルを誤って削除したり上書きしてしまうとサイトそのものが消滅する可能性もあります。くれぐれもバックアップはお忘れなく。

準備

予め準備するもの

以下のモノを用意しましょう。FTPソフトに関してはサーバー側で用意されているサービスを利用してもOKです。

  • FTPソフト
  • ログイン情報(サーバー名、パスなど)

旧バージョンのWordPressの準備

https://ja.wordpress.org/releases/#olderにアクセスして旧バージョンのWordPressをダウンロードしましょう。今回は例としてwordpress-4.2.4-ja.tar.gzをダウンロードします。 Windowsの方はzipファイルの方が取り扱い易いかも知れません。ダウンロードしたファイルを展開します。Linuxユーザーの方は以下のコマンドで展開します。

$ tar -zxvf wordpress-4.2.4-ja.tar.gz

展開されたディレクトリの中のwp-contentを削除します。 01

バックアップ作業

ダウングレード作業には必ずしも必須ではないですが、操作を誤ってこれまで苦労して築いてきたデータを失わないためにもバックアップ作業を強くオススメします。 サーバー側のwp-contentにはプラグインやテーマ、メディアなどが入っています。FTP転送でローカル側にバックアップしておきましょう。また、最悪の事態も考慮しデータベースのエクスポートもしておくと安心だと思います。こちらの記事を参考にしていただければと思います。

WordPressをダウングレードする

現在のWordPressの削除

FTPソフトを用いて以下のファイルとディレクトリを残し、他は全て削除します。

  • .htaccess
  • wp-config.php
  • wp-content
  • その他ホームディレクトリに自作したファイルやディレクトリ

WordPressを普通に使っていればルートディレクトリには.htaccess,wo-config.php,wp-content以外は不要の筈です。しかし敢えて他のディレクトリやファイルを作成している場合は削除しないようにご注意下さい。(画像はルートディレクトリ) 02

旧WordPressのアップロード

予め準備済みの旧WordPressをルートディレクトリにアップロードします。この時、旧WordPress側でwp-config.phpとwp-contentが削除されているか再度確認下さい。誤ってサーバー側を上書きしないためです。 FTPソフトを使ってルートディレクトリにアップロードします。(画像はアップロード後) 03

ログイン・データベースの更新

Webブラウザでログイン画面に入ります。以下のようにデータベースを更新するように求められるのでボタンを押して更新します。 04

最後に

アップグレードをする場合にはローカル環境で試してみから本番環境で使用するという慎重さが必要かも知れません。もちろん、ローカル環境で問題なく動いたからといって本番環境で不具合がないという保証はありませんが、致命的な問題は回避できそうです。また、アップグレードで詰まったらダウングレードによる解決もあると分かっていれば慌てることもなくなると思います。よいWordPressライフをどうぞ。 [adsense]