Fedora 21をCUIで起動する方法
こんにちは。今回のテーマは『Fedora 21をCUI起動する方法』です。デスクトップ環境が充実しているのがFedoraの特徴とも言えますが、貧弱なマシンではGUIログインは重かったりします。すっきりとしたCUIログインもなかなか良いですよ。
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【目次】
ディスプレイマネージャーを使わない選択もある
Fedora21をCUIログインに変えよう
手動でデスクトップ環境を起動する
ディスプレイマネージャーを使わない選択もある
ディスプレイマネージャーは結構便利なのですが、細かい設定をxinitrcに書き込みたい時とか(.bashrcでも良いんですが)なんだか妙にGDMが重い時とか無性にCUIログインの方がシンプルで良いなと思い設定を変更してしまいます。個人的な理由ですが、何となくLinuxを使ってるという感覚も好きです。
ちょっとした作業でしたらわざわざXorgサーバーを起動することもなくCUIログインの方が軽くて良いことも多いです。
Fedora21をCUIログインに変えよう
Fedoraはinitシステムにsystemdを採用していますのでディスプレイマネージャーの起動設定を変更すればCUIログインに変更できます。
有効なディスプレイマネージャーを調べる
毎回ログイン時に見ているディスプレイマネージャーなので経験の長いLinuxユーザーにとっては分かりきったことだと思いますが、初心者の方にとっては単にログイン時に出る画面ぐらいの認識だったかも知れません。Fedoraではデスクトップ環境とディスプレイマネージャーの標準設定は以下の通りです。(Fedora以外でも大抵そうですが)
GNOME: GDM KDE: KDM Xfce: LightDM LXDE: LXDM
有効なディスプレイマネージャーを調べるには以下コマンドで上記のサービスがenableか調べるのも手です。
$ systemctl list-unit-files
ディスプレイマネージャーを無効化する
有効になっているディスプレイマネージャー(特に変更していなければデスクトップ環境デフォルトのDM)を無効化しましょう。
以下のコマンドはGDMを無効化する場合のコマンドです。他のDMについても同様です。
$ sudo systemctl disable gdm.service
システムの再起動
これで準備は整いました。システムを再起動してみましょう。
画面のようにCUIログイン画面が出ればOKです。
手動でデスクトップ環境を起動する
CUIログインをデフォルトとしていてもX環境を起動したい時もあると思います。いちいちディスプレイマネージャーを有効にするのは面倒ですから手動でデスクトップ環境を起動できるようにしておきます。
~/.xinitrcの編集
今回はGNOME環境をstartxコマンドで呼び出せるようにします。お好みのエディタで~/.xinitrcを開くか作成します。
$ vim ~/.xinitrc
以下のように書き込みます。
exec gnome-session
他のデスクトップ環境の場合の起動コマンドは以下の通りです。execに続けて書いて下さい。
KDE: startkde Xfce: startxfce4 LXDE: startlxde
これでコンソール上でstartxコマンドを実行するとデスクトップ環境が起動します。しかしまだ問題があります。下図のとおりログイン時の言語が英語の状態です。これまではディスプレイマネージャーが日本語ログインしていてくれてたので、特段意識しなくても済みましたが、設定を修正する必要があります。
日本語で起動するように設定する
日本語で起動するようにするにはもうひと手間必要です。~/.xinitrcを以下のように編集しましょう。必要があればインプットメソッドの設定も記載します。
編集例
export LANG=ja_JP.UTF-8 export GTK_IM_MODULE='fcitx' export QT_IM_MODULE='fcitx' export XMODIFIERS='@im=fcitx' exec gnome-session
これで準備は整いました。あとは以下コマンドを実行すればいつでもCUIコンソールからデスクトップ環境を起動できます。
$ startx
最後に
以前はrunレベルを設定していたディストリビューションもどんどんsystemdを採用してsystemctlでの設定に変わっていきました。今後Debianもsystemdを導入する予定ですので同様の設定でCUI起動できます。systemdに駆逐されていく古いinitシステムを見ていると少々悲しくなります。やはり個人的はGnetooのOpen-RCには頑張って欲しいなと思います。
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