Ubuntu14.04LTSをCUIで起動する方法

こんにちは。今回のテーマは『Ubuntu14.04LTSをCUIで起動する方法』です。テキストベースの処理のみで特にGUI環境である必要もないからCUIモード(コンソールモード)で起動したい・・・デスクトップマシンとして普及しているUbuntuにおいても時にはそういう要望もあると思います。今回はGRUBによる起動方法とinitシステム(Upstart)でディスプレイマネージャーを制御する2つの方法を紹介します。

Ubuntu14.10の場合はCentOS 7をCUIで起動する方法と同じ方法でCUI起動できます。


GUI起動からCUI起動に切り替える

尚、今回ご紹介する方法はSystemdが導入されたUbuntu14.10では適用できません。作業はご自身の責任において行って下さい。GRUBの設定を誤ると最悪起動できなくなる可能性もあります。

方法1. GRUBの設定で切り替える

※GRUBの設定はシステムの起動に影響を与えます。最悪の場合にはシステムが起動しなくなる場合もあります。その対処に自信のない方は『方法2』を行うことをオススメします。
以下コマンドでGRUBの設定ファイルを編集します。

$ sudo nano /etc/default/grub

赤字のように変更します

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
↓
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash text"

GRUBの設定を反映させるために以下コマンドを実行します。

$ sudo update-grub

もしくは

$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

元に戻したい場合は/etc/default/grubファイルから”text”部分を削除して再度GRUBの設定を反映させて下さい。

これで再起動するとコンソールモードで起動します。

方法2.Upstartでlightdmの起動をマニュアルに変更する

UpstartでLightDMの起動方法を制御する方法でもCUI起動することが出来ます。ファイルを一つ作成するだけの作業なのでこちらの方法の方が手軽かも知れません。GRUB設定を変更しないので起動不良のリスクの回避できます。

以下コマンドで/etc/init/lightdm.overrideファイルを作成します。(エディタはお好みで)

$ sudo nano /etc/init/lightdm.override

以下のフレーズを書き込むだけです

manual

GUI起動にしたい場合は/etc/init/lightdm.overrideファイルを削除するか、以下のようにコメントアウトして下さい。

# manual

CUI起動したけどGUIに切り替えたい時は
コンソールモードで起動したけどやはり作業途中にGUIに切り替えたいこともあると思います。そのような時は手動でlightdmを起動すればOKです。
以下コマンドを実行します。

$ sudo lightdm

これでLightDMは起動しますが、もし画面が切り替わらないようなら「Ctrl+Alt+F7」キーで画面を切り替えてみて下さい。恐らく既にLightDMが起動していると思います。

最後に

Ubuntu14.10がリリースされましたが、まだまだUbuntu14.04LTSを使い続ける方は多いと思います。安定した動作とサポート期間を考えるとUbuntuはLTS版ごとにアップグレードするのが良いかなと個人的には思っています。

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