Audex:Linuxで使えるCDリッピングソフト

こんにちは。今回のテーマは『Audex:Linuxで使えるCDリッピングソフト』です。以前にLinux用のCDリッピングツールとしてAsunderを紹介しましたが、今回はAsunderのKDE版とも呼べるLinuxアプリの紹介です。デスクトップ環境がKDEの場合にはAsunderよりもAudexの方がマッチすると思います。Linuxで良き音楽ライフを。

関連記事:Asunder : Linuxで使えるCDリッピングソフト


Audexってどんなソフト?

AudexはKDE向けに作成されたCDリッピングソフトです。自動的に音楽トラック情報を取得してくれて簡単な操作で音楽ファイルを作成することができます。KDE環境の方にとってはCDリッピング用として第一の選択となると思います。
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高いトラックデータの取得率

KDEでCDリッピングと言えばAmarokを使用しているという方もいるかも知れません。Amarokリッピング専用ソフトではなく、KDE環境向けのiTuneのようなマルチメディア再生ソフトですが、リッピング機能も搭載しています。一つのソフトでいろいろできるので便利なのですが、オーディオトラックデータ取得という点ではAudexに軍配を上げたいと思います。

その理由がCDDBの違いにあります。AmarokのCDDBはMusic Brainzですが、AudexはFreedbを使っています。以下にソフトウェアと接続するCDDBをまとめてみました。

  • Banshee : MusicBrainz
  • Rhythmbox : MusicBrainz
  • Amarok : MusicBrainz
  • Sound Juicer : MusicBrainz
  • Asunder : Freedb
  • Audex : Freedb

MusicBrainzとFreedbのどちらが優れているという訳ではなく、単純にデータベースが違うという話なのですが、個人的な体験ではMusicBrainzよりもFreedbの方がトラック情報の取得率は高いです。AmarokやBansheeでトラック情報が取得できないCDはAudexやAsunderで試してみてはいかがでしょうか?

GNOME環境での動作は不安定かも

GNOMEやGTKベースの環境でもqt系のソフトは動きますが、動作が安定しない可能性はあります。筆者がArch Linux/Xfce環境にAudexを導入した際にはCDドライブの認識が出来ず、Asunderに切り替えました。(1年以上前なので今は解決したかも知れません)

Audexをインストールする

多くのディストリビューションで公式リポジトリからインストール出来ると思います。筆者が確認できたディストロについて簡単にインストールコマンドを記載しておきます。リポジトリが見つからないという方はkde-apps.orgからソースをダウンロードできますのでビルドしてください。

また、LAMEがMP3タグのunicodeに対応しておらず、AudexではeyeD3によるMP3tagを生成していることを理由にkde-apps.orgではeyeD3の導入を薦めています。

Debian系(Ubuntu,Linux Mint,ZorinOS等)

$ sudo apt-get install audex

Arch Linux

$ sudo pacman -S audex

Gentoo Linux

Gentooの場合はprofileの設定によりmaskとなっている場合もありますので、ご自身の判断でUSEフラグやmaskを外すなどしてインストールして下さい。

$ sudo emerge --ask audex

使ってみよう

初期設定

では起動して設定していきましょう。とは言っても実際はデフォルトの設定でほとんど問題無いと思います。確認がてら設定していきましょう。まずは「設定」から設定Audexを設定を開きます。
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General setting
WikipediaのLocalization等はお好みで構いませんが、”Perfom CDDB lookup automatically”と”Perfom cover lookup automatically”はチェックを入れておきましょう。トラック情報を自動取得シてくれます。

デバイス:お使いのドライブを選択してくだい。
Paths:音楽情報を保存するディレクトリを指定してください。
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Profiles
変換するフォーマットを追加してください。”Codec Scan”を押すと自動でコーデックを読み込んでくれます。(予めMP3やFLAC,Ogg等のコーデックをインストールしておく必要があります。)
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リッピングしてみよう

おそらく説明は不要だと思います。CDを入れて出力する形式を選んで「Rip」を押す・・・簡単ですね。これで予め設定しておいたディレクトリ以下(デフォルトでは~/Music)に音楽ファイルが生成します。
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最後に

今回はKDE環境で使えるCDリッピングソフトを紹介しました。記事でも触れましたがGNOME環境の方やGTK系ソフトが馴染みがある方はAsunderの方が良いかも知れません。Linuxで何か良いリッピングソフトないかな?と思ってる方がいたら是非AudexやAsunderをお試しください。

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