Asunder : Linuxで使えるCDリッピングソフト

こんにちは。今回のテーマはLinuxで使えるCDリッパーAsunderの紹介です。Bansheeやamarokを使ってるけどリッピング時にトラックデータが取得できないなんてことないですか?そんな時はAsunderを使ってみましょう。

CDDBの変更についてCDリッパーAsunderの楽曲情報DBをfreedb.orgから他のCDDBに切り替えるをご覧ください。

KDE向けリッピングソフトAudexに関する記事はAudex:Linuxで使えるCDリッピングソフトをご覧ください。


Asnderってどんなソフト?

とても簡単にCDから音楽データを吸い出しトラック情報を検索してくれるシンプルなソフトです。
Linuxに音楽を取り込むときには重宝しますよ。
(画像はDCを入れてAsunderを起動した画面)
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高いトラックデータの取得率

LinuxでCDから音楽データをリッピングする際にはBansheeやRethmbox等のリッピング機能を使う方法があります。もちろんこれらの方法でも良いのですが、トラックデータの取得があまり得意ではありません。理由はリッピングソフトが利用するCDDBサイトにあります。

ここで、代表的なLinuxの音楽再生ソフトとCDDBサイトを見てみます。

  • Banshee : MusicBrainz!
  • Rhythmbox : MusicBrainz!
  • Amarok : MusicBrainz!

これらのソフトは音楽再生ソフトとしては使い勝手が良いのですが、CDDBがMusicBrainz!を利用しているので正直言って音楽データの取得成功率が低いです。しかし、AsunderならFreedbを利用できるのでBanshee等では取り込めない音楽データも取得可能になります。

<2021年12月加筆>
freedb.orgは2020年3月を持って終了。CDDBの変更をするためにはCDリッパーAsunderの楽曲情報DBをfreedb.orgから他のCDDBに切り替えるを参考にしてください。

シンプルで高性能

操作自体は至ってシンプルです。
CDを入れてAsunderを起動すれば自動でTrac情報を取得してくれます。
あとは「吸い出す」ボタンを押せばリッピングできます。

対応ファイル形式も豊富

MP3やOGG.vorbisはもちろん、MusepackやMonkey’s Audioにも対応しています。(別途コーデックが必要です)
Debianにマルチメディアコーデックを導入する場合はDebianにマルチメディアコーデックをインストールするを参考にしてください。

KDE環境の方はご注意を

一概には言えないのですが、AsunderはGTK系のソフトなのでKDE環境ではうまく動作しないことがあります。その場合はAUDEXというKDE向けのCDリッパーを試してみてください。

Asunderをインストールする

Asunderはメジャーなディストロならば公式リポジトリに入っていると思います。
もしない場合はAsunder公式ページからソースをダウンロードしてビルドしてください。(詳細はREADMEファイルをご覧ください)

Debian系(Ubuntu,Linux Mint,Zorin OS等)

以下コマンドでインストール

$ sudo apt-get install asunder

Arch Linux

以下コマンドでインストール

$ sudo pacman -S asunder

使ってみよう

初期設定

多くの場合はインストール直後の設定から変更する必要はありませんが、確認しておきましょう。設定ボタンを押して設定画面を出します。

#1 全般
保存先のディレクトリを決めてください。プレイリストを作成する場合は「M3Uプレイリストをつくる」にチェックを入れてください。
重要なのはCD-ROMドライブです。ここが間違っているとCDをが読み込めません。
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#2 ファイル名
音楽データを保存する際のファイル名の規則です。特に変更しなくてOKです。
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#3 エンコード
リッピングの際のエンコード形式を選択してください。MP3を選ぶ場合はLAME等のMP3エンコーダーが必要です。
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#4 詳細
CDDBの項目は「ディスク情報をインターネットから自動的に取得」にチェックを入れてください。
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リッピング

ここまできたらリッピングはものすごく簡単です。吸い出したいCDを入れて「吸い出すボタン」を押すだけ。設定がうまく言っていたら設定したフォルダにファイルが出来上がっています。

最後に

Bansheeでリッピングしていた時にはトラックデータが取得できなくて困っていたCDもAsunderを導入してからは問題なくリッピングできています。本当はBansheeやAmarokでも利用するデータベースを選べるようになれば良いんですけどね。あ、それからリッピングした音楽データは個人利用目的でご利用くださいね。

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3件のコメント

  • 教えてくださり、ありがとうございました。
    私はdebian linux を使っているのですが、
    音楽CDを取り込みたかったので、このページがあって
    助かりました。
    ありがとうございました。

    • giporaさん

      コメントありがとうございます。
      リッピング事態はBansheeなどでも出来ますが、トラック情報の取得が弱いですよね。
      やはりAsunderの方が使いやすいと思います。

      お役に立てたなら幸いです。

  • Mint18にこれインストールしました
    Mp3に変換するのにlameをいれなきゃならないのですがファイルマネージャーから簡単にインストールできるんですね、驚きました
    実際にリッピングした音を聞いてみましたがとてもいい音です
    Linuxは音がとてもいいですね
    CDDBも反応のよさに満足してます
    このソフト、手放せなくなりそうです

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