Arch LinuxのXfce環境にゴミ箱を導入する

こんにちは。今回のテーマは『Arch LinuxのXfce環境にゴミ箱を導入する』です。Arch LinuxにXfceを導入した方はゴミ箱がなくて戸惑ったかも知れません。今回はそんな方のお役に立てばと記事を書きました。ゴミ箱にまつわるお話です。
【関連記事】
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【目次】
時には昔の話を
ゴミ箱がない?
GVFSのインストール
ゴミ箱の本体はどこ?
デスクトップからゴミ箱を消したい(おまけ)

時には昔の話を

このブログを読んでらっしゃる方なら誰でもパソコンの「ゴミ箱」はご存知ですよね。筆者が初めてゴミ箱に出会ったのはApple社のMacintosh LC520でした。フロッピーのアイコンをドラッグ・アンド・ドロップでゴミ箱に捨てると自動的に排出される仕組みにものすごく興奮したのを覚えています。当時普及してた国産マシンは「ガチャッ」っとボタンを押すことでフロッピーが排出されるタイプでした。なのにMacは画面上でゴミ箱に捨てるだけ・・・!コレを考えた人は天才だと子供心に思いました。まだスティーブ・ジョブズ氏の名前は知りませんでした。

ゴミ箱がない?

Arch Linuxにデスクトップ環境としてXfceを導入した方は最初ゴミ箱がない違和感を覚えなかったでしょうか?XubuntuやFedoraのXfceスピンでは必ずといっていいほどデスクトップにゴミ箱アイコンがあるのですが、pacmanでXfceを単体で入れた場合にはゴミ箱が表示されません。
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表示されないどころかファイルを削除すると一旦プールされるということはなく完全に消されてしまいます。これは普段使いのデスクトップマシンとしては結構不便なものです。

GVFSのインストール

Xfceのゴミ箱機能はThunar1.2よりGVFSに依存しています。ですからgvfsパッケージをインストールすればゴミ箱は使えるようになります。以下コマンドでインストールします。

$ sudo pacman -S gvfs

もし依存性の問題でインストール出来ない場合はシステムの状態を最新に更新した方が良いと思います。よくudev関連でトラブルが起きます。

インストールが終わったらシステムを再起動するか再ログインします。これでデスクトップ上にはゴミ箱が表示されている筈です。
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ゴミ箱の本体はどこ?

ご存知の方は多いと思うのですが、このゴミ箱って本体は一体どこにあるのかちょっと知りたいですよね。Tunarのアドレスバーにも”trash:///”の表示しかなく、ゴミ箱に入れたデータがどこに保管されているのか・・・

ディストリビューションによって多少変わることもあるようなのですが、大抵の場合は~/.local/share/Trashにあります。Arch Linuxでもこれは同じです。普段の生活でゴミ箱本体のディレクトリなど知らなくても全く困らないのですが、何事も本質を掴んでおくというのは大事なことのような気がします。

デスクトップからゴミ箱を消したい(おまけ)

やはりデスクトップ環境周りは個人の好みが大きく影響するので、ゴミ箱やホームアイコンをデスクトップ上に表示したくないという方も多いかも知れません。特に最近はデスクトップには何も置かないシンプルなデザインが流行していて、ゴミ箱を置いておくなどもってのほかという方も居るかも知れません。

Xfceでは簡単にデスクトップ上からゴミ箱やホームアイコン等を消すことが可能です。
設定マネージャーを開きます。
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デスクトップ>>アイコンタブを開き、表示したいアイコンを選択します。
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最後に

多くの人にとってパソコンの「ゴミ箱」は当たり前になり、あることが当たり前になっています。Arch Linuxのように少しずつシステムを構成するものを肉付けしていくと、思いがけず「あって当たり前だったものがない」新鮮さに出会うことがあります。そして改めてMacintoshが現在の「パソコン」に与えた影響に驚かずには居られません。

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