こんにちは。今回のテーマは『openSUSEのパッケージマネージャーzypperのコマンド集』です。欧州を中心にメジャーなディストリビューションですが、日本ではUbuntuやFedoraに比べると情報が少ないと感じています。今回はopenSUSEのコマンドライン・パッケージマネージャーzypperのコマンドを集めてみました。

2026年6月に更新しました

『とりあえずzypperを使える』コマンドを集めました

zypperはdnfやapt,pacmanのようにリポジトリの操作やパッケージの操作を中心にシステムの管理をおこなうパッケージマネージャーですが、その機能は膨大であり一つの記事で全ての機能を網羅することは困難です。今回はシステムの更新やパッケージのインストールといった基本的な機能を中心に、日常的によく使うコマンドに絞って紹介します。zypperに関する詳細は以下コマンド実行することでより詳しく調べることが出来ます。

man zypper

もしくは

zypper help

コマンドの表記について

省略形の扱いについて

zypperのコマンドには正式名と省略形があります。例えばupdateはup、list-updatesはluという省略形があります。これはGentoo Linuxでemergeを使っている方には馴染みのある方式であり、コマンドに馴染んだ方には大変使いやすい方法です。しかし、一方で初心者の方には混乱をもたらし、「覚えることがたくさんある」という印象を与えかねないデメリットもあります。その観点から今回は全て省略形を用いず正式名のコマンドを用いています。よく使うコマンドについては省略形を徐々に覚えていくと格段に使いやすくなると思います。

root権限が必要なコマンドについて

openSUSEではsudoを利用して管理者権限の操作が可能です。本記事では管理者権限が必要なコマンドにはsudoを付けています。

パッケージの基本操作

パッケージの検索とインストール、削除等の基本的な操作コマンドです。

操作 コマンド
パッケージの更新(リポジトリの更新も行う) sudo zypper update
パッケージの検索 zypper search [パッケージ名]
パッケージのインストール sudo zypper install [パッケージ名]
パッケージの削除 sudo zypper remove [パッケージ名]
パッケージの情報を調べる zypper info [パッケージ名]

リポジトリの基本操作

リポジトリに関する操作コマンドです。

操作 コマンド
登録されているリポジトリの一覧表示 zypper repos
リポジトリの追加 sudo zypper addrepo <URI> <エイリアス>
指定したリポジトリの削除 sudo zypper removerepo [リポジトリ名]
指定したリポジトリの名前の修正 sudo zypper renamerepo <既存エイリアス> <新エイリアス>
指定したリポジトリの修正 sudo zypper modifyrepo [オプション] [リポジトリ名]
リポジトリの更新 sudo zypper refresh

覚えておくと何かと便利なコマンド

覚えておくと何かと便利なコマンドをまとめておきます。(2026年にコマンドを追記)

操作 コマンド
zypperのヘルプ画面を表示する zypper help
zypper固有のコマンドのヘルプを表示する zypper help [コマンド名]
ローカルキャッシュを消去する sudo zypper clean
アップデートされるパッケージ一覧の表示 zypper list-updates
ディストリビューションのアップグレードを行う sudo zypper dist-upgrade
インストール済みパッケージ一覧 zypper search --installed-only
パッケージをロック sudo zypper addlock [パッケージ名]
ロック解除 sudo zypper removelock [パッケージ名]
リポジトリ詳細表示 zypper repos --details

あまり使わないかも知れないコマンド

普段はあまり使わないかも知れませんが、いざという時に役立つかも知れないコマンドです。

操作 コマンド
RPMパッケージのダウンロード zypper download [パッケージ名]
システムの破損した依存関係を検証し修復 sudo zypper verify
依存関係を考慮せずパッケージを再インストール sudo zypper install --force [パッケージ名]

最後に

誤解のないように最後に記しておきますが、openSUSEはビギナーユーザーに親切なディストロです。SUSE系ディストロの要であるYaST(Yet another Setup Tool)にはもちろんGUIフロントエンドのパッケージマネージャーが付随しています。ユーザーはUbuntuやFedoraと同様にGUI操作のみでパッケージのインストールや削除が可能です。YaSTについてはまた別の機会で触れられればと思います。

※ 本記事のコマンドは openSUSE Leap および openSUSE Tumbleweed の両方で利用できます。