Linuxを日常的に使う実験ブログ

Void LinuxでBluetoothヘッドフォンを使用する

 2024-03-07

 2024-03-09

 Void Linux

今回はVoid LinuxでBluetoothを使えるようにし、Bluetoothヘッドフォンで音楽を聞けるようにしていきます。スマートフォンと接続するためにBluetoothヘッドフォンを使用している方も多いと思います。Void Linuxでも問題なく使えます。

設定する環境

  • OS: Void Linux
  • デスクトップ環境:Sway(Wayland)
  • Bluetooth:Cambridge Silicon Radio, Ltd Bluetooth Dongle
  • Bluetoothヘッドホン:Trekz Air by Aftershokz

尚、本記事ではsudoコマンドを使用していますが、root権限での実行であれば不要です。

Bluetoothの有効化

もしDbusがインストールおよび有効化されていない場合は先にDbusを有効化します。

sudo xbps-install dbus
sudo ln -s /etc/sv/dbus /var/service/

まずはbluetoothを使えるようにします。bluezをインストールします。

sudo xbps-install bluez

次にbluetoothdサービスを有効化します。

sudo ln -s /etc/sv/bluetoothd /var/service/

Pluseaudioの導入と有効化

次にpulseaudioを導入していきます。すでにpulseaudioを導入している場合は飛ばして大丈夫です。もしPulseAudio以外のPipeWireやALSAオーディオを利用してる場合は公式ドキュメントを参考に必要なパッケージを導入して下さい。

まずはPusleAudioをインストールします。GUIのボリュームコントローラーであるpavucontrolも同時に入れます。

sudo xbps-install pulseaudio alsa-plugins-pulseaudio vapucontrol

pusleaudioはインストール後、必要な場面で自動的に起動するため、サービスに登録する必要などはありません。尚、ここまでの段階でDbusは導入済みだと思いますが念のため確認しておいてください。

Bluetooth機器の接続

ここまで準備したらペアリングと接続を行えば有線のヘッドフォンと同様に使用することができます。

bluetoothctlコマンドで接続する場合

まずはbluetoothctlコマンドで対話画面を起動します。これ以降の操作はbluetoothctlの対話画面です。以下のようにコマンド操作でBluetooth機器とペアリングおよび接続します。デバイスを信頼すると以降は自動で接続します。

> help                           #ヘルプ画面表示
> power on                       #電源をオンにする
> scan on                        #スキャンを開始する
> pair [デバイスMACアドレス]     #ペアリングする
> connect [デバイスMACアドレス]  #デバイスに接続する
> trust [デバイスMACアドレス]    #デバイスを信頼する

TUIで接続する場合

TUIのbluetooth管理ツールであるbluetuithをインストールします。

sudo xbps-install bluetuith

以下コマンドで起動します。

bluetuith

下図のような画面が出てマウス操作によりBluetoothの管理が可能になります。

GUIで接続する場合

Void Linuxから利用できるGUIのBluetoothマネージャーをいくつか挙げておきます。お使いのデスクトップ環境に合わせてインストールしてください。

  • gnome-bluetooth(GNOME向け)
  • bluedevil(KDE向け)
  • blueman(その他デスクトップ環境で使用可)

デスクトップ環境にGNOMEをお使いの場合はgnome-bluetoothを、KDEの場合はbluedevilを使用すると良いと思います。いずれでもない場合はbluemanが適当かと思います。筆者はSwayを使っているためbluemanをインストールし、起動時にblueman-appletを自動起動しています。

まとめ

Arch Linuxと設定内容としてはほぼ同じですが、initシステムの違いで手順がやや異なります。本記事が快適なLinuxライフのお役に立てば幸いです。

参考資料