Linuxを日常的に使う実験ブログ

VimにプラグインマネージャーVundleを導入する

 2015-04-01

 2015-04-01

 Linux全般
Vim

こんにちは。今回のテーマは『VimにプラグインマネージャーVundleを導入する』です。vimはとても便利なプラグインが多数ありますが、インストールや更新は数が多いと大変です。プラグインを一つひとつマニュアルでインストールしても良いのですが、プラグインマネージャーがあるととても便利にプラグインを管理できるようになります。尚、本記事はLinuxユーザーを対象にしています。 【関連記事】 VimをMarkdownエディタにするmdforvimプラグインを公開しました [adsense02] 【目次】 Vimのプラグインマネージャーって何? Vimのプラグインマネージャーは沢山ある Vundleでできること Vundleをインストールしよう Vundleを使ってみよう

Vimのプラグインマネージャーって何?

プラグインマネージャーがないころ、プラグインのインストールや更新は手動で行うのが基本でした。zip形式やtgz形式で配布されているプラグインを展開するかgithubからクローンして~/.vimディレクトリ内の適当なディレクトリに手動で配置していくのが常套手段でした。 この面倒なvimプラグインの管理を一括して行ってくれるのがプラグインマネージャーです。オンラインリポジトリとローカルをシームレスにつなぎ、プラグインのインストール・更新をコマンド一つで行えます。

Vimのプラグインマネージャーは沢山ある

2015年4月現在vimの標準プラグインマネージャは存在しないため各々が開発を行い乱立している状態です。メジャーどころをピックアップしますと以下のような物があります。上2つのvundleとneobundleが有名です。尚、neobundleは日本人が開発者であり、国内ではとても知名度の高いです。

  • Vundle
  • NeoBundle
  • Vim-addon-manager
  • Vimana
  • Vim-flavor
  • Pathogen

Vundleでできること

Vundleは以下の機能を持っています。

  • プラグインのオンラインリポジトリからのインストール
  • プラグインのアップデート
  • プラグインの検索
  • 使用しないプラグインの削除

Vundleをインストールしよう

Step1. Githubリポジトリのクローン

以下コマンドで”gmarik/Vundle.vim”リポジトリをクローンしてインストールします。

git clone https://github.com/gmarik/Vundle.vim.git ~/.vim/bundle/Vundle.vim

これでVundleはインストールされましたが、少々設定が必要です。

Step2. ~/.vimrcの編集

~/.vimrcを編集しましょう。以下のフレーズを追加します。

set nocompatible ” be iMproved, required filetype off ” required

” set the runtime path to include Vundle and initialize set rtp+=~/.vim/bundle/Vundle.vim call vundle#begin()

Plugin ‘gmarik/Vundle.vim’

call vundle#end() ” required filetype plugin indent on ” required

これでVundleが使えるようなりました。

Vundleを使ってみよう

変更された操作コマンド

Vundleを使用するにあたり注意点があります。コマンド名が旧バージョンから変更されています。旧コマンドも現時点(2015年4月)では使えますが、新しいコマンド名に慣れていった方が良いと思います。詳細はこちらから御覧ください。

旧コマンド新コマンド
BundlePlugin
BundleInstall(!)PluginInstall(!), VundleInstall(!)
BundleUpdatePluginUpdate, VundleUpdate
BundleSearch(!)PluginSearch(!), VundleSearch(!)
BundleCleanPluginClean(!), VundleClean(!)
BundleListPluginList

プラグインのインストール

.vimrcに追加したいプラグインを以下のように追加します。リポジトリはgithub等のgitリポジトリに加えてローカルリポジトリも使えます。今回は例として筆者の作成したmdforvimを導入してみます。 リポジトリの追加例 .vimrcのcall vundle#begin()とcall vundle#end()の間に以下を追加します。今回は赤字で示した筆者のgithubリポジトリを追記しました。githubのリポジトリやvim.orgで公開されているプラグイン名が登録できます。

call vundle#begin() Plugin ‘gmarik/vundle.vim’ Plugin ‘kurocode25/mdforvim’ call vundle#end()

以下のコマンドをexモードで実行してインストールします。

:PluginInsltall

または

:VundleInstall

インストール画面 03 Vundleでインストールされて管理されているpluginは以下のコマンドで確認できます。

:PluginList

画像はリストアップした結果 02

プラグインのアップデート

.vimrcに登録してあるプラグインを:PluginUpdateでアップデートするだけです。とても簡単です。

:PluginUpdate

または

:VundleUpdate

プラグインの検索

http://www.vim.org/で公開されているプラグインは以下コマンドで検索可能です。

:PluginSearch <プラグイン名>

検索画面 01 そのままインストールすることも可能ですが、使用する際にはインストール時と同様にプラグイン名を~/.vimrcに追記する必要があります。

Plugin <プラグイン名>

プラグインの削除

まず.vimrcに登録してあるプラグインをコメントアウトするか、削除します。しばらく使わないけど、また使うかもしれないプラグインはコメントアウトしておくと良いかも知れません。 その後、exモードで以下のコマンドを実行します。

:PluginClean

または

:VundleClean

最後に

オンライン上に様々なプラグインが公開されている現代ではオンライン上から手軽にプラグインを導入できるプラグインマネージャーの存在が重要になってきていますね。 [adsense]