Flatpak版のSpotifyアプリでログイン処理ができない時の対処法
2024-10-23
今回の記事はflatpakのSpotifyアプリを使用していてログインが上手くできない場合の対策記事です。同様の症状でお困りの方の力になれれば幸いです。
トラブルが起きた環境
まずトラブルが起きた環境ですが、以下のような環境で起こりました。
項目 | 説明 |
---|---|
Linuxディストロ | Void Linux |
デスクトップ環境 | Labwc (Waylandコンポジタ) |
使用アプリ | flatpak版Spotify |
トラブル内容
アプリ起動後、ログイン画面となり”Login”ボタンを押すとウェブブラウザが起動するのですが、Waylandコンポジタを使用している場合、上手く動作しないケースがあります。アプリ起動時の画面は以下のような画面が出て”Log in”ボタンを押すとWebブラウザが起動してログイン処理を行なえるようになります。
しかし、今回のトラブルでは”Log in”ボタンを押しても何も起こらず、ログイン処理を完了させることができません。
対応
xdg-desktop-portal-gtk
パッケージをインストールすることで解決しました。以下にArch, Ubuntu, Voidでのインストールコマンドを示します。その他のディストロをお使いの場合は各公式サイトでパッケージが存在するか調べてください。公式リポジトリにない場合は
注意:コマンドは全てroot権限で実行します。
Arch Linuxの場合
pacman -S xdg-desktop-portal-gtk
Ubuntuの場合
apt install xdg-desktop-portal-gtk
Void Linuxの場合
xbps-install xdg-desktop-portal-gtk
Solusのようにディストリビューションによってはxdg-desktop-portal-xfce
などのデスクトップ環境に対応したパッケージが用意されている場合もありますのでデスクトップ環境に応じて適宜パッケージの導入を試してみて下さい。
このパッケージ導入後にflatpakのSpotifyアプリケーションを起動すると、以下の画面のようにログイン処理を進めることができます。
ブラウザ上でログイン処理を行ないます。
ログインに成功すると以下のような画面がブラウザ上に表示され、flatpakのSpotifyアプリケーションを使用できるようになります。
まとめ
結論としてはシンプルにパッケージをインストールすれば解決する話なのですが、原因がわからないと慌ててしましますよね。以前はflatpak版のSpotifyアプリは日本語入力に難があり使用していなかったのですが久々に使用したら問題なく日本語入力できるようになっていました。この記事があなたのLinuxライフのお役に立てば幸いです。