Fedora 21をインストールした後の環境設定まとめ
2014-12-23
こんにちは。今回のテーマは『Fedora 21をインストールした後の環境設定まとめ』です。筆者がfedora 21をインストール後に行った環境設定をまとめてみました。プログラミングの作業環境整備は省きました。あくまで筆者が使いやすいと感じる環境設定ですが何かのお役に立てればと思います。筆者のデスクトップ環境はGNOMEです。 関連記事:Fedora 21をインストールする ※本記事ではroot権限での作業はsudoコマンドを用いています。sudoを導入していない場合は$sudo をroot#と読み替えて下さい。 [adsense02] 【目次】 システム関連 日本語環境 エディタ関連 サードリポジトリの追加 マルチメディア関連 グラフィック関連
システム関連
sudoコマンドの有効化
筆者はroot権限での実行にはsudoコマンドを使っています。頻繁にrootディレクトリを触る都合もあり、その度にrootユーザーになって作業するのが面倒だからです。賛否両論あると思いますので不要な方は飛ばして下さい。
$ su - パスワードの入力 root# visudo
上記のコマンドを実行するとエディタVIが起動します。起動するエディタを変更した場合はエディタ関連を参考にしてください。以下の赤字部分のようにrootの下にユーザ名を登録します。
# User privilege specification root ALL=(ALL:ALL) ALL ユーザ名 ALL=(ALL:ALL) ALL
homeディレクトリ名の英語化
これも趣味の問題だとは思うのですが、CLI操作が多い方はディレクトリが日本語だと操作しにくいと思います。以下のコマンドで英語化しておきます。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
以下のような画面が出てきますので、“Don’t ask me again”にチェックを入れて”Update Names”を選択します。
Yum Externderのインストール
個人的にgnome-software-centerがあまり好きではないのでYum Extenderを入れておきます。Yum ExtenderはyumのGUIフロントエンドです。
$ sudo yum install yumex
gccのインストール
fedoraにはgccが入っていません。ソースからビルドする時不便なのでインストールしておきます。
$ sudo yum install gcc
日本語環境
ibus-mozcをインストールする
Fedora 21には日本語環境としてkanakanjiが入っていますがmozcが使いたいのでibus-mozcをインストールします。 インストール
$ sudo yum install ibus-mozc
設定 「設定」→ 「地域と言語」を選択 「+」を押して「日本語」を選択すると「日本語(mozc)」を追加します。この設定で入力にmozcが加わります。「Super(windowsキー)+ Space」で複数の入力を切り替えられます。 もしibusではなくfcitxが使いたい場合は以下の記事を参考にして下さい。 fcitx-anthyの場合はFedora 21に日本語入力fcitx-anthyを導入する fcitx-mozcの場合はFedora 21に日本語入力fcitx-mozcを導入する
エディタ関連
CUIエディタとしてはデフォルトでVIが入っていますが、Vimが使いたいという方やVIの操作が慣れなくてnanoが使いたいという方もいるかと思います。お好みでインストールして下さい。
vimの導入
以下コマンドでvimをインストール
$ sudo yum install vim
nanoの導入
以下コマンドでnanoをインストール
$ sudo yum install nano
標準のエディタをnanoに変更する場合は環境変数EDITORを以下の手順でnanoに変更して下さい。
$ nano ~/.bashrc
以下のフレーズを一番下に書き込みます。rootでも同様に設定して下さい。
export EDITOR=/usr/bin/nano
サードリポジトリの追加
ここではこの後必要となるリポジトリを設定しておきます。RPM FusionとAdobeのリポジトリを紹介しておきます。GPGキーはパッケージインストール時に自動でインポートされるので割愛します。
RPM Fusionリポジトリ
fedoraのサードリポジトリとして有名なRPM Fusionを入れておきます。
$ cd Download $ wge thttp://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-21.noarch.rpm $ wget http://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-21.noarch.rpm $ sudo yum localinstall rpmfusion-free-release-21.noarch.rpm $ sudo yum localinstall rpmfusion-nonfree-release-21.noarch.rpm
Adobeリポジトリ
http://get.adobe.com/jp/flashplayerにアクセスしてLinux用YUM(YUM)をダウンロードします。ダウンロードしたrpmファイルを以下のコマンドでインストールします。
$ sudo yum localinstall adobe-release-i386-1.0-1.noarch.rpm
マルチメディア関連
ここでは前段で述べたサードリポジトリが追加されている前提で作業を行っています。リポジトリの登録が未だの方は登録してから作業に進んで下さい。
Flash Player Pluginのインストール
以下コマンドでflash Player Pluginをインストールします。
$ sudo yum install flash-plugin
コーデックのインストール
MP3コーデック
$ sudo yum install lame
Gstreamerプラグイン gstreamer1関連を以下コマンドでインストール
$ sudo yum install gstreamer1 gstreamer1-plugins-good gstreamer1-plugins-bad-freeworld gstreamer1-plugins-ugly
gstreamer旧バージョン関連を以下コマンドでインストール
$ sudo yum install gstreamer gstreamer-plugins-good gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-ugly gstreamer-ffmpeg
メディアプレーヤーのインストール
動画プレーヤーVLC 以下コマンドでインストール
$ yum install vlc
音楽プレーヤーbanshee 以下コマンドでインストール
$ yum install banshee
グラフィック関連
画像ビュアーviewniorのインストール GNOME環境ではデフォルトでeye of gnoemが入っていますが、個人的な趣味で入れておきます。
$ sudo yum install viewnior
ドキュメントビュアーEvinceのインストール
PDFの閲覧には欠かせません!
$ sudo yum install evince
GIMPのインストール
写真の編集等あると便利ですよ
$ sudo yum instal gimp
inkscapeのインストール
必要に応じてinkscapeも入れておきます。
$ sudo yum install inkscape
最後に
突き詰めればまだまだやることはあると思いますが、デスクトップマシンとして基本的な機能が揃った環境が揃ったのではないでしょうか?プリンターの設定等は別の機会に触れられればと思います。 [adsense]