Ubuntu19.04でBrother製プリンターを使う

こんにちは。今回のテーマは「Ubuntu19.04でBrother製プリンターを使う」です。これまでBrotherプリンターの追加設定について記事を書いてきましたがUbuntu用に書いていなかったことを思い出し記事を追加しました。基本的には他のディストリビューションを変わらないですが、Ubuntuユーザーの方がスムーズにBrotherプリンターを導入できればと思っています。


【目次】
前提条件
準備
ドライバーのインストール
プリンターの追加とテストプリント

前提条件

今回の記事は以下の条件で検証した結果です。タイトルにUbuntu19.04と書きましたが正確にはUbuntu Budgie 19.04です。プリンター使用に関しては差異がないと考えております。

システム Ubuntu Budgie amd_64版
プリンター Brother DCP-J525N
接続方法 無線LAN

準備

ディレクトリの作成

以下のコマンドでディレクトリを作成します。


$ sudo mkdir -p /var/spool/lpd

lpadminグループへユーザー登録する

sudo権限のあるユーザーをlpadminグループに登録します。usermodコマンドでも問題ありません。


$ sudo gpasswd -a {ユーザー名} lpadmin

32bit用ライブラリのインストール

今回は前提条件のところでも触れた通り64bit環境なのですが、Brotherから提供されているドライバーがi386版(32bit用)のみなので、32bit用のライブラリをインストールします。


$ sudo apt install lib32stdc++6

ドライバーのインストール

Brotherのサイトからドライバーをダウンロードします。今回はDCP-J525N用のダウンロードページからダウンロードします。

DEB用パッケージを選びます。

LPRドライバーとCUPSwrapperドライバーをダウンロードします。~/Dowloadディレクトリにファイルをダウンロードした前提で進めます。
以下のドライバをインストールしていきます。

dcpj525nlpr-3.0.1-1.i386.deb
dcpj525ncupswrapper-3.0.0-1.i386.deb

以下コマンドで二つのドライバーをインストールします。


$ cd ~/Downloads
$ sudo gdebi dcpj525nlpr-3.0.1-1.i386.deb
$ sudo gdebi dcpj525ncupswrapper-3.0.0-1.i386.deb

もしgdebiコマンドが見つからない場合は以下のコマンドでインストールして下さい。


$ sudo apt install gdebi

これでドライバーのインストールは完了です。

プリンターの追加とテストプリント

CUPSの設定

ここから先はブラウザ上でプリンタを追加していきます。ウェブブラウザでlocalhost:631にアクセスします。CUPSの設定画面が表示されます。

「管理」タブをクリックします。
02

「プリンターの追加」を押すとユーザー名とパスワードを求められます。lpadminに追加したユーザーとパスワードで入ることが可能です。

ここで下図のようにAppSocketを選んで下さい。
※「発見されたプリンター」を選ぶとプリント実行時にエラーが出ます
04

socket://[プリンターのIPアドレス]を入力します。
05

プリンターの情報を入力します。
06

ドライバのインストールが上手くいっていれば機種用のドライバを選択できます。問題なければ「プリンターの追加」を押します。
07

テストプリント

「プリンター」タブを選択してメンテナンス項目から「テストページの印刷」を選びます。

設定が上手くいくと図のようなテストプリントが出てきます。
09

最後に

Brotherのプリンタードライバが2013年から更新されていないことに驚きました。多くのディストロが32bit向けパッケージを廃止している今、そろそろ64bitに対応したドライバーを出した方が良いのではないかと思いますが、種々のご事情があるということでしょうかね。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。

【関連記事】
ZorinOS 9でBrother製プリンターを使う
Ubuntu 15.04でBrother製スキャナーを使う

Sponsored Link


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です