Linuxで使えるGitクライアントを集めてみた

こんにちは。今回のテーマは『Linuxで使えるGitクライアントを集めてみた』です。数あるバージョン管理ツールの中でもGitは多くのプロジェクトで使用されているものの1つではないでしょうか?筆者は基本的にはgitコマンドで全ての操作を済ませてしますのですが、便利なツールがあると作業が非常に捗るのも事実です。今回はLinuxで使えるツールを集めてみました。今回紹介した以外のものもあればご教示いただけると幸いです。
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【目次】
Linuxにも快適なGit環境を
gitk/git-gui
GitKraken
qgit
giggle
git-cola
tig

Linuxにも快適なGit環境を

Linuxユーザーの多くはターミナルにコマンドを打ち込むことに慣れている方が多いためか、便利なGUIツールが紹介される機会が少ないように感じています。Linuxをデスクトップマシンとして使うユーザーが増えている現在ではMacやWinと同様にGUIツールでGit操作を行いたいという需要は高まっていると思います。特にGitはブランチの視覚化やdiffの表示がコマンド操作だけでは面倒でありカラフルなツールを使いたいという声も多いと思います。今回はLinuxユーザーのためのGitツールを紹介したいと思います。

gitk/git-gui

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言わずと知れた公式GUIクライアント

公式ツールということもありgitkとgit-guiを使えばgitコマンドを使わずとも基本的な操作はできます。しかし、stash等の機能を使おうと思うと機能を追加する必要があり、この点ではGitKrakenには及ばない印象です。

gitkがビューアーとしての機能を果たし、操作はgit-guiを用いて行います。
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GitKraken

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Axosoftが提供するクロスプラットフォームGitクライアント

もしWin,Mac,Linuxで同じツールを使いたいと考えているのであればGitKrakenがオススメです。GitKrakenはAxosoftが開発しているプロプライエタリなGitクライアントツールです。GitKrakenにはFree版とPro版がありFree版は個人使用、オープンソース、非営利活動、教育目的に使用用途が限定されています。(For personal,open source,non-profit,or,educationl use)

シンプルでモダンなUI

GitHabが開発したクロスプラットフォームなデスクトップアプリケーション開発フレームワークElectronを利用して作られており、シンプルで機能的なUIを提供しています。直感的な操作でGitを操作できる感覚はSource Treeにも引けをとらないと感じています。
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qgit

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qtベースのgitクライアント

Linuxで使えるGitクライアントの代表格といえばしばらく前までqgitという印象をお持ちの方も多かったのではないでしょうか?qgitはGTKと双璧をなすUIフレームワークで作成されたgitクライアントです。

機能の追加が少々不便

qgitは使いこなせば便利なツールですが、何をやるにもアクションを登録しなければデフォルトでは使い物にならない点が不満点でしょうか。
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gitg

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gtkベースのGitブラウザ

gitgはGTKベースのGitクライアントです。qgitがアクションを登録する必要があるのに対して、gitgは操作コマンドを登録する必要はありません。ただ、個人的にはGTK特有の「シンプルな見た目を追求するあまり説明不足に陥る」というGTKアプリのクセがあり、直感的に使えるかというと個人差があるのではないかと思っています。またstash等の機能はサポートされておらず、基本的な機能をシンプルに使いたいユーザーには良いかも知れません。
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git-cola

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レイアウトがカスタマイズ可能で多機能なオープンソースgitクライアント

git-colaは見た目はpush,pull,stash等の機能もサポートし、レイアウトも自身の好みで配置が自由にカスタマイズ可能なGUIクライアントです。クロスプラットフォームでありWin,Mac,Linux版がリリースされています。異なるOSでも開発環境を揃えたい方にとっては十分選択肢に入るクライアントだと思います。

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tig

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キャラクターベースUIで動くGitクライアント

GitKrakenのこだわったUIと対局にあるのがtigと呼べるかも知れません。tigはターミナル上で動作するキャラクターベースUIのGitクライアントです。見た目はとっつきにくい印象を持つ方も多いかも知れませんが、使い慣れるとカスタマイズ性に優れ非常に使い勝手が良いクライアントです。筆者もメインではtigを使用しています。

カーソル移動のキーマップはvim方式が取り入れられています。デフォルト状態でもブランチのチェックアウトやステータスの確認、ステージングの管理等は手軽に行うことができます。また前コミットからの差分が見やすく表示されるところも、便利なところです。

柔軟な拡張性

tigの最大の特徴はその拡張性です。標準状態ではpull push fetch等の作業はできませんが~/.tigrcを編集することで機能を拡張してtigでも手軽にgitコマンドの機能を付与することができます。

gitコマンドの拡張版

リッチなgitクライアントとしてSourceTreeのようなツールを連想した方にはtigは拍子抜けするツールかも知れません。どちらかというと普段はgitコマンドで済ませてしまうユーザーを補助するツールという感じがします。しかしカスタマイズ次第で自分だけの使い込んだツールとなることは間違いありません。
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最後に

今回はLinuxで使えるGitクライアントとして5つのツールを紹介しましたが、使ってみたいツールはありましたでしょうか?個人的にはtigがイチオシなのですが、「GUIツールが使いたい」と言う方にはハードルが高いかも知れません。そのような方にはGitKrakenがオススメです。ただし、フリー版は使用にはライセンス上の制限がありますのでご注意を。

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