Fedora 22をインストールした後の環境設定まとめ

こんにちは。今回のテーマは『Fedora 22をインストールした後の環境設定まとめ』です。筆者がfedora 22をインストール後に行った環境設定をまとめてみました。プログラミングの作業環境整備は省きました。基本的にはFedora 21の時の設定まとめと同様ですが、パッケージマネージャがYumからDNFに変更されているためコマンド等を変更してあります。
関連記事:Fedora 21をインストールした後の環境設定まとめ

※本記事ではroot権限での作業はsudoコマンドを用いています。sudoを導入していない場合は$sudo をroot#と読み替えて下さい。



【目次】
システム関連
日本語環境
エディタ関連
サードリポジトリの追加
マルチメディア関連
グラフィック関連

システム関連

sudoコマンドの有効化

筆者はroot権限での実行にはsudoコマンドを使っています。頻繁にrootディレクトリを触る都合もあり、その度にrootユーザーになって作業するのが面倒だからです。賛否両論あると思いますので不要な方は飛ばして下さい。

$ su -
パスワードの入力
root# visudo

上記のコマンドを実行するとエディタVIが起動します。起動するエディタを変更した場合はエディタ関連を参考にしてください。以下の赤字部分のようにrootの下にユーザ名を登録します。

# User privilege specification
root	ALL=(ALL:ALL) ALL
ユーザ名	ALL=(ALL:ALL) ALL

homeディレクトリ名の英語化

これも趣味の問題だとは思うのですが、CLI操作が多い方はディレクトリが日本語だと操作しにくいと思います。以下のコマンドで英語化しておきます。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

以下のような画面が出てきますので、”Don’t ask me again”にチェックを入れて”Update Names”を選択します。
03

Yum Extender-dnfのインストール

個人的にgnome-softwareがあまり使いやすいと思わないのでYum Extenderを使ってきました。Fedora 22からはyumからdnfに変わったことでYum Extenderもyumex-dnfにパッケージ名が変わっています。そのうち名称も変わるのでしょうか…?

$ sudo dnf install yumex-dnf

gccのインストール

fedoraにはgccが入っていません。ソースからビルドする時不便なのでインストールしておきます。

$ sudo dnf install gcc

OpenJDK開発環境のインストール

javaの実行環境はインストールと同時に入っていますので、Javaを動かすだけなら問題ありませんが、開発環境は手動でインストールする必要があります。Javaで書かれたソースを扱わない場合は特に必要ありません。

$ sudo dnf java-1.8.0-openjdk-devel

日本語環境

ibus-mozcをインストールする

Fedora 22には日本語環境としてibus-kkcが入っていて、これはこれで使いやすいのですが、やはりmozcが使いたいのでibus-mozcをインストールします。
インストール

$ sudo dnf install ibus-mozc

設定
「設定」→ 「地域と言語」を選択
01

「+」を押して「日本語」を選択すると「日本語(mozc)」を追加します。この設定で入力にmozcが加わります。「Super(windowsキー)+ Space」で複数の入力を切り替えられます。
02

もしibusではなくfcitxが使いたい場合は以下の記事を参考にして下さい。
Fedora 22に日本語入力Fcitxを導入する
Fedora 22に日本語入力fcitx-mozcを導入する

エディタ関連

CUIエディタとしてはデフォルトでVIが入っていますが、Vimが使いたいという方やVIの操作が慣れなくてnanoが使いたいという方もいるかと思います。お好みでインストールして下さい。

vimの導入

以下コマンドでvimをインストール

$ sudo dnf install vim

nanoの導入

以下コマンドでnanoをインストール

$ sudo dnf install nano

標準のエディタをnanoに変更する場合は環境変数EDITORを以下の手順でnanoに変更して下さい。詳細はコチラの記事をご覧ください。

$ nano ~/.bashrc

以下のフレーズを一番下に書き込みます。rootでも同様に設定して下さい。

export EDITOR=/usr/bin/nano

サードリポジトリの追加

ここではこの後必要となるリポジトリを設定しておきます。RPM FusionとAdobeのリポジトリを紹介しておきます。GPGキーはパッケージインストール時に自動でインポートされるので割愛します。

RPM Fusionリポジトリ

fedoraのサードリポジトリとして有名なRPM Fusionを入れておきます。dnfではlocalinstallコマンドはなくなりましたのでinstallでローカルファイルもインストールして下さい。

$ cd Download
$ wge thttp://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-22.noarch.rpm
$ wget http://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-22.noarch.rpm
$ sudo dnf install rpmfusion-free-release-22.noarch.rpm
$ sudo dnf install rpmfusion-nonfree-release-22.noarch.rpm

Adobeリポジトリ

何かと物議を醸しているFlashPlayerですが、まだ「不要!」と斬って捨てるわけにも行かないのでインストールしています。http://get.adobe.com/jp/flashplayerにアクセスしてLinux用YUM(YUM)をダウンロードします。ダウンロードしたrpmファイルを以下のコマンドでインストールします。

$ sudo dnf install adobe-release-i386-1.0-1.noarch.rpm

マルチメディア関連

ここでは前段で述べたサードリポジトリが追加されている前提で作業を行っています。リポジトリの登録が未だの方は登録してから作業に進んで下さい。

Flash Player Pluginのインストール

以下コマンドでflash Player Pluginをインストールします。

$ sudo dnf install flash-plugin

コーデックのインストール

MP3コーデック

$ sudo dnf install lame

Gstreamerプラグイン
gstreamer1関連を以下コマンドでインストール

$ sudo dnf install gstreamer1 gstreamer1-plugins-good gstreamer1-plugins-bad-freeworld gstreamer1-plugins-ugly

gstreamer旧バージョン関連を以下コマンドでインストール

$ sudo dnf install gstreamer gstreamer-plugins-good gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-ugly gstreamer-ffmpeg

メディアプレーヤーのインストール

動画プレーヤーVLC
以下コマンドでインストール

$ sudo dnf install vlc

音楽プレーヤーbanshee
以下コマンドでインストール

$ sudo dnf install banshee

グラフィック関連

画像ビュアーviewniorのインストール
GNOME環境ではデフォルトでeye of gnoemが入っていますが、個人的な趣味で入れておきます。画像ビュアーについてはコチラの記事も参照下さい。

$ sudo dnf install viewnior

ドキュメントビュアーEvinceのインストール

PDFの閲覧には欠かせません!

$ sudo dnf install evince

GIMPのインストール

写真の編集等あると便利ですよ。

$ sudo dnf instal gimp

Inkscapeのインストール

イラスト等を描く場合には必要に応じてinkscapeも入れておきます。

$ sudo dnf install inkscape

最後に

個人的な設定メモなので突っ込みたいところは多々あるとは思いますが、この設置でインストールしたての環境よりはマシになったのではないかと思っています。デスクトップマシンとしてマルチメディアに強いマシンにするにはrpmfusion等のサードリポジトリの追加は欠かせないのではと考えています。

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