CRUX 3.6.1のインストールメディアをEFIモードのVirtualBoxで起動する方法

今回のテーマは「CRUX 3.6.1のインストールメディアをEFIモードのVirtualBoxで起動する方法」です。実機(msiのUEFI対応マザーボード)では問題なく起動したCRUX 3.6.1のインストールメディアでしたが、VirtualBoxのEFIモードではすんなり起動しませんでした。CRUXに限らず他のディストロでも起こる事象のようですが、今回はCRUXのインストールメディアで記事にしたいと思います。


EFIモードでインストールメディアが起動しない

まず症状ですが、インストールメディアをストレージにセットして起動すると、BIOSモードでは速やかに起動しますが、EFIモードでは起動しません。画面に出てくるのはEFIのシェル画面だけです。

fig.1 起動画面はシェルのみ

そして読み込まれたデバイスの中を調べてみてもEFIディレクトリが存在しないのです。

fig.2 EFI dirが見つからない

方法1:EFI Shellから起動する方法

では、対策を見ていくことにしましょう。

  1. EFI Shell内で“exit”と入力し、shellを出ます。

fig.3 EFI画面

  1. Boot Managerを選択 -> EFI Internal Shellを選択してシェル画面へ入ります。

fig.4 EFI Internal Shellを選択

Mapping tableに読み込まれるデバイスが増えています。

fig.5 デバイスが増えている

  1. CD0c1に割り当てられているFS1に切り替えます。
Shell> FS1:

この時、キーボードレイアウトがUSの状態ですので、気をつけてください。jp106レイアウトの場合、「:」は“shift + ;”で、「」は“]”になります。

  1. 次にlsコマンドでEFIディレクトリがあることを確認します。

fig.6 EFIディレクトリの確認

  1. 以下のコマンドを入力してCRUXを起動します。
FS1:\> \EFI\grub\bootx64.efi

これで無事にGRUBが起動します。

fig.7 GRUBの起動

方法2:Boot Maintenance Managerを用いて起動する方法

もう一つの方法が、Boot Maintenance Managerを用いる方法です。まず起動したshell画面でexitコマンドを入力しシェルを抜けます。

  1. Boot Maintenance Managerを選択しBoot from Fileを選択し、File Explorer画面に入ります。

fig.8 Boot Maintenance Managerの選択

fig.9 Boot Maintenance Managerの選択

CRUX-EFIを選択して、EFI -> boot と選択していき、最後にbootx64.efiファイルを選択してエンターを押すとGRUB2が起動します。これでEFIブートすることができました。

fig.10 CRUX-EFIの選択

fig.11 bootx64.efiの選択

最後に

そもそもCRUXをVirutalBoxにEFIモードでインストールするような方はこのような記事読まずとも問題ないだろうなと思いつつも何かの役に立てばと記事を書きました。本記事がお役に立てれば幸いです。

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