CentOS 7.0にEPELリポジトリを追加する方法

こんにちは。今回のテーマは『CentOS 7.0にEPELリポジトリを追加する方法』です。UbuntuやFedoraのようなパッケージが豊富なディストロに慣れているとCentOSはやや不便に感じることもあります。そんな時はサードパーティリポジトリを導入してみてはいかがでしょうか?今回はEPELリポジトリを導入してみます。


EPELレポジトリとは

EPELとは正式名はExtra Packages for Enterprise LinuxでありRed Hat Enterprise Linux(RHEL)でFedoraと同様な環境を整えることを目指したプロジェクトです。CentOSはRHELと互換性がありますのでEPELリポジトリを導入してパッケージ管理を行うことが可能です。
より詳しい情報は以下をご覧ください。
https://fedoraproject.org/wiki/About_EPEL/ja

公式レポジトリだけじゃ足りないのか?

CentOSの公式リポジトリは保守的でありパッケージ数も多くありません。実験的な要素が強いFedoraとは対極的な存在と言えるかも知れません。RHELクローンとしてサーバー用途に用いられることが多いCentOSは簡素で堅牢なパッケージを提供する傾向にありますが、少々使いづらいのも否めません。EPELやRemi, RPMforgeを追加し必要なパッケージを追加する方も多いと思います。

インストール

【追記:2014/10/09】
CentOS7の公式リポジトリにはepel-releaseパッケージが含まれていますので以下コマンドでダウンロードできます。

$ sudo yum install epel-release.noarch

下記の方法でも問題なくインストールできますが、簡潔さから上記方法を推奨します。

rpmファイルのダウンロードする場合

ダウンロード
http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/7/x86_64/e/からepel-[バージョン].rpmファイルを落としましょう。今回はepel-release-7-2.noarch.rpmをダウンロードしました。CentOS5や6ではURLが異なりますのでご注意下さい
インストール
以下コマンドでインストールします。

$ sudo rpm -ivh 

ダウンロードからインストールをコマンドにまとめると以下のようになります。

$ mkdir -p Download/epel
$ wget http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/7/x86_64/e/epel-release-7-2.noarch.rpm
$ sudo yum localinstall epel-release-7-2.noarch.rpm

Epelリポジトリの有効/無効の設定

EPELリポジトリは導入後は「有効」になっています。つまりyum updateを実行すると公式パッケージもEPELリポジトリのパッケージで置き換えられてしまいます。これを防ぐためにはEPELの状態を「無効」にしておきましょう。以下コマンドを実行してepel.repoファイルを開きます。(エディタはお好みで変更して下さい)

# nano /etc/yum.repos.d/epel.repo

そして
[epel]の部分のenable=1を以下のように書き換えます。

enable=0

これで普段はEPELは無効化されました。保守的な使い方を好むCentOSではこのような使い方が一般的だと思います。逆に、EPELリポジトリのパッケージで置き換えて最新の状態に保ちたいという場合はeneabel=0の状態で使えばよいでしょう。

無効化したEPELリポジトリの使い方

もし無効化した場合は必要な時だけEPELリポジトリを呼び出して使うことになります。呼び出す際にはyumのオプション–enablerepoを使います。試しにリポジトリからxfceを検索してみましょう。まずはEPELが無効化した状態で

$ yum search xfce

実行例
01

次にEPELを有効にして実行してみましょう。

$ yum --enablerepo=epel search xfce

実行例
02
EPELリポジトリが一時的に有効になっていることが確認できましたね。

最後に

EPELリポジトリを導入しておけばデスクトップ環境をGNOMEからXfceに変更するのも容易になります。公式リポジトリでサポートしていない部分をサードパーティリポジトリで補い、快適な環境を構築しましょう。

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