Arch Linuxで起動時にSetting RfKill State requires privilegesダイアログが出る場合の対応

こんにちは。今回のテーマは「Arch Linuxで起動時にパスワードを求められるダイアログが出る場合の対応」です。Arch Linuxのシステムをアップデートした後、デスクトップ環境を起動したら急に認証を求めるダイアログが出るようになりました。Arch Wikiに対応策が書いてあるのですが、今後の自分のためにも対応方法を残しておこうと考えて記事にしました。


【目次】
どんな症状が起きたのか?
原因は?
対応策

どんな症状が起きたのか?

Arch Linuxを使っている方にはお馴染みの以下コマンドでシステムアップデートを行いました。

$ sudo pacman -Syu

そして、その後にシステムを再起動したところ、以下のような認証を求めるダイアログが出現。

最初に以下のダイアログが出現し、パスワードを入れる。

更にダイアログが出現。「Setting RfKill State requires privileges」やはり電波発信に関する認証を求められていますね。

Rfkill関連の認証ということでWifiかBluetooth辺りの設定が変わったか??と思い、その場はログインユーザーパスワードを入れ対応しました。

これが起動の度に出るようになり、毎回パスワードを入れないとダイアログが消えないという状態になりました。

原因は?

調べてみると原因はBluemanだったようでうす。Arch wikiに以下の記載があり、公式ドキュメントではpolkitルールの追加を推奨しているとのことです。

From version 2.0.6 the official documentation recommends creating polkit rules in order to avoid polkit agents asking for password on every boot, as root user add the following polkit rules:

対応策

以下の内容のファイルを追加します。

/etc/polkit-1/rules.d/51-blueman.rules

polkit.addRule(function(action, subject) {
    if ((action.id == "org.blueman.network.setup" ||
         action.id == "org.blueman.dhcp.client" ||
         action.id == "org.blueman.rfkill.setstate" ||
         action.id == "org.blueman.pppd.pppconnect") &&
        subject.isInGroup("wheel")) {

        return polkit.Result.YES;
    }
});

上記を追加することで毎回ダイアログが出る問題は解決されました。久しぶりにシステムアップデートしたのでBluemanのバージョンが上がっていて、ルールの追加が不足していたということだと思います。

最後に

ここのところArch Linuxでのシステム更新でトラブルがなかったことから漫然とシステムをアップデートすることも多々あり、ドキュメントに目を通すことを怠っていました。Arch Linuxはユーザーによるカスタマイズの幅が広い分、ユーザーが知識を持って管理することが求められる(どのディストロも究極的にはそうなんですが…)のでちょっと反省してます。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。

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